大人になるということ〜自立について〜

海外では大人になって親元から離れて自立した後でも、親との交流は頻繁にされているそうです。一人暮らしをしても、結婚をしても、親と連絡は取り合いながら、時には一緒に買い物などをして関係性を深めているようです。

日本では就職して一人暮らしを始めたり、結婚をすると年末年始くらいにしか連絡や会うこともないなど、よくある話です。

ましてや就職先が地元から離れた他県となると、何年も連絡していないこともあるんだとか。

自立の形が国によって違うということを感じますね。

ということで、今回は子どもが大人になり、自立するということの意味について書いていきたいと思います。

自立するためには

私たち大人はいつから大人という自覚を持つでしょうか?

20歳になってお酒が飲めるようになった時、それとも22.3歳で大学を卒業して就職した時、高卒の人は18歳で仕事を始めた時でしょうか?

常識で考えると仕事を始めた時点で(アルバイトを含む)社会から大人という扱いを受けはじめると思います。

しかし、近年、仕事を受け身の姿勢で行う人や、すぐに仕事を辞めてしまう人、報連相が苦手な方などが増えています。

自立とは大人としての行いを受容していくためにも必要なことです。

ということは子どもから大人になる過程で、どのように自立の準備を行なっていくかが鍵となります。

それは子どもが自立しやすい心理的環境や生活環境を整えていくことだけでなく、周りの大人が子どもたちを信じ、失敗なども見守りながら少しずつ手を離していくことが必要なのではないでしょうか。

しかしここで重要なのは、自立するためにはその前に十分な依存を感じられているかどうかです。

子どもは初めは親なしでは生きていけません。

何をするにも知らないことばかりで不安の中、絶対的な安心感を感じさせてくれる大人(親)が必要です。

子どもが親からの愛情を十分に感じられ、かつ、年齢的・精神的・能力的に少しずつ手を放しても大丈夫な状態になって初めて自立がなされるのです。

自立に向けたショルタメンテのサポート

ショルタメンテではその自立に必要な部分の精神的、能力的の部分でのお手伝いができると考えています。

例えば、レッスン中演奏に間違いがあった時などは子どもたち自身で間違いを見つけられるように声がけをし、自分の問題は自分で解決するべきだという体験をしてもらいます。

また、自信のない子や自己肯定感が低い子にはその子だけの素晴らしい能力や特徴を分析した上で、本人に伝えます。

そうすることで、自分の得意なところは自信を持ちつつ、苦手なところも逃げずに立ち向かい、そんな自分さえも受容できるようにサポートをします。

しかし、ピアノのレッスンの中でお手伝い出来ることというのはご家族のご協力が基本にあり、そこを色付けていくことだけです。

子どもたちが将来立派な大人として自立していくために必要なことは、ご両親をはじめ、周りの大人の人からの愛情だと考えています。

そのためにもショルタメンテではお子さんのために、ご家族と協力しながら、日々の食事環境、生活習慣、心理的な部分も加味しつつ、それらを含めたピアノレッスンを行なっております。

今回の記事は自立に限った記事となっておりますので、ピアノがどれだけ子どもたちの発達に役立つのかというお話は今後少しずつお伝えできればと思っております。