優先順位

子供の発達段階を知る

子供にとって先を見通すということはとても難しいことです。

それは脳の成長段階的にまだ、先を見通す能力が身についていないからです。

ピアノのレッスンをしていると、練習をしてこない生徒さんは沢山います。

それも、先を見通せないからです。

だからといって、大人が先のことを示したところで、理解することも難しいでしょう。

そういう時はまず、相手の子供がどんな特徴かを考えます。

負けず嫌いなのか、気が弱いのか、理解力はどの程度か、運動能力がどの程度かetc

子供の現状を知ることが、対策への一歩となります。

一人一人に合わせて、どんな言葉がけや刺激が必要になるのかを踏まえつつ、子供が自発的に行動に移せるように促すことが重要です。

大人の心構え

大人から見れば、子供の行動は不可解です。

明らかに失敗するようなことも子供は何の気なしに行います。

そんな子供の状況を見て、大人はどうしても先回りしがちです。

「走ったら転ぶよ」「勉強しないと大人になったとき大変だよ」「失礼なことしないようにね」などなど、ピアノの講師で言えば「今練習しておかないと、発表会で失敗しちゃうよ」などはよく言う言葉ではないでしょうか?

これらの言葉は確かに正しいものですが、子供にとって理解することは難しいものです。

では、どのように子供達と関わるべきかというと、特に私が意識していることは『失敗することも必要だ』ということです。

見ている側としては、ハラハラドキドキしますよね。

もちろん、命に関わることや一刻を争う場合は注意すべきですが、見守ることが必要な時もあります。

そうやって失敗を重ねつつ、子供達は学習し、次に生かそうとします。

この1つ1つの学習の積み重ねが、自発的な行動や思考へとつながり、優先順位を自分で考えられるようになるのです。

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