Scioltamente(のびのびと)という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?自然の中で自由に遊ぶ姿、友達とケンカをする姿、泣いたり笑ったり表情が忙しい姿、おいしい食べ物を食べる姿。子供たちが大人になる過程で必要なことは子供らしく過ごすということだと考えています。
しかし現代では外遊びも危険がつきものですし、たくさんの「もの」や「こと」にあふれて、何が必要な「もの」や「こと」なのかを把握することが難しい時代になっています。この環境の中で子供たちはどうやって「のびのびと」過ごせばよいのかを考え、このScioltamenteを始めることになりました。
なぜ現代では「のびのびと」過ごす事が難しいのかというと、効率を目指した様々な決まりの中で生きなければならなくなってしまったからです。
その効率とは一体誰のための効率でしょうか。
まだ発達途上の子供達に効率を求めてしまうことはとても危険です。
なぜなら「自己形成」ができないからです。
自己形成ができなければ、自分で考えたり、自分で判断・決定したり、自分で責任を持ったり、自分で新たな発想をしたりすることができません。
自己形成を目指すには一人ひとりが自分らしくいられる場所と、一人ひとりの発達に合わせたサポートが必要です。
そのための一つの手段として、音楽を生かしていく事がScioltamenteの目的です。
Scioltamenteでは音楽を利用して、子供たちの教育や脳育を意識してプログラムを考えておりますが、その子供たちの可能性を広げるためにはピアノだけでなく栄養や健康が必要不可欠です。一人一人のお子様に必要なアプローチが、栄養なのか、それとも心理なのか、それとも思考の使い方なのか、と言うようにさまざまな視点からの分析を行うことでピアノの効果を最大限に引き出します。また、お子様の食育や健康相談に限らず、ご家族の健康に関しての困りごとなども、医療専門職が対応させていただく体制を整えております。
そしてもう一つ大切なことはご家族だけでなく子供達に関わる周りの大人です。ですから、この教室では講師自身やScioltamenteに関わる大人は、毎日の心と身体の健康管理を心がけております。
私たちは少しでも子供たちが「のびのびと」過ごせる環境になりますことを願っております。
ピアノを弾くことがどれだけ子供たちの脳や発達に良い影響があるのかは「見込まれる効果」や「ブログ」に記載してまいりますが、一番お伝えしたいことは音楽の力です。人にとって音楽は癒しや心の支えになるものです。この音楽の力をより感じるためにも、音楽に触れ、理解することでますます大きな支えとなることでしょう。
ピアノ講師 佐々木 彩
教室所在地 宮城県利府町
3歳からピアノを始め、高校は常盤木学園高等学校音楽科入学。在学中、定期演奏会伴奏出演、仙台国際音楽コンクール街角コンサート三台ピアノ出演、高校卒業後は武蔵野音楽大学に入学。中学、高校の音楽教員免許取得。大学卒業後、ショパン協会新人演奏会出演。楽器店のピアノ講師や市民合唱団伴奏、様々な楽器や声楽などの伴奏、ピアノ弾き語りなどの活動を経て、現在は教育と発達を目的とした音楽教室ショルタメンテを行なっている。また、ピアノ講師を続けていく中で、ピアノが子供達の発達の役に立つのではないかと思い、心理療法である臨床動作法の勉強を始める。そんな中、様々なストレスが原因で自身の足が動かなくる。車椅子生活を数ヶ月過ごした中で、動作法をきっかけに心へのケアをしつつ、心へのアプローチだけでなく身体や環境整備なども踏まえた改善までの過程の中で、トータルケアの重要性に気づく。その後は市民団体リワールドユニティを立ち上げ、心理だけでなく、自身の身体や環境を見つめ直すことがストレスフリーへの道だと考え、そして子供達の発達のためにもトータルケアの重要性を啓蒙する活動を行なっている。また、音楽が子どもの発達にどのような影響を与えるかを研究するため、聖徳大学大学院で児童心理学を専攻しながら学んでいる。