バランス感覚

ストレッチポール

ストレッチポールとは本来、背骨に沿ってポールの上に横たわって使うものです。

このポールを使うことによって筋肉が緩んだり、背骨が整ったり、呼吸も深くなり、特に副交感神経を優位にさせるというのが魅力な商品です。

しかし、今回は自律神経のお話ではありません。

これからお話するのはこのポールを使った遊びの意味についてをお伝えしたいと思います。

Scioltamenteでは子供たちを自由に遊ばせながら、一人一人に必要な成長を促すための刺激を与えています。

写真を見ていただくとわかります通り、この子たちは三人でポールの上に立ってバランスをとりながら前に進んでいます。※この使い方は本来の使い方ではありません。

転んでしまったら危ないのですが、少し危険な遊びをするくらいが発達にはちょうど良いのです。

私も試しにやってみましたが意外に難しかったです。

それをこの子たちは三人で息を合わせて乗っているのですからますます難しいでしょう。

このポールの上に乗るという行為だけでもたくさんの意味があるのですが今回は一つだけ取り上げてみたいと思います。

足の裏の感覚

まず、ポールに乗るということは足の感覚が重要です。自分の体重を不安定な状態でどう支えるかは足の裏の感覚に頼るしかありません。

足の裏から得た情報をもとにどこにどんな力を入れ、重心をどこに持っていくかを脳が察知します。

足の裏の情報というのは感覚器からのものです。

感覚というのは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚・自己受容感覚・平均感覚・内臓感覚のことをいうそうです。

特に運動感覚や皮膚感覚などが今回の課題には関わっていて、これらのことを体性感覚と言います。

この体性感覚がピアノのを弾く上ではとても重要で、これを身につけるためにこの課題を行なっています。

体性感覚は脳の視床などを経由し、運動野にも関わってくるので、細かな体の使い方を習得し、器用になれるはずです。

そもそもピアノを弾くためにはその器用さが必要なので、このような遊びで習得していけるようにアプローチをしています。

blog

次の記事

優先順位