ピアノを弾くためには
音を聴く、処理する(聴覚系) 、 楽譜や鍵盤を見て情報を処理する(視覚系) 、 両手両足を使うことで「体性感覚系」「運動系」などが関わっています。様々な情報を処理し、演奏するという一つの行為に統合することは、発達にとってとても良い影響になります。
例えばピアノを弾く際に必要な、楽譜を見ながら弾くという行為の時に、脳がどのように活動しているかを考えてみましょう。
この時必要なことは 今弾いている音符よりも先の音符を見る ということです。
この作業をするためには「ワーキングメモリ」という脳の機能が備わっていないといけません。 「ワーキングメモリ」とは短い時間に情報を保持し、同時に処理する能力のことです。 ピアノを弾くということはこの「ワーキングメモリ」の機能を促すだけでなく様々能力の促進に繋がります。
詳しくはこのホームページ内のブログでも少しずつ情報を発信していきますのでご興味のある方はご覧ください。
「ピアノを弾くということは」で記載しました通り、ピアノを弾くためには様々な能力が必要になります。 その能力をより効率的に習得するためには「あそび」が大事です。 あそびながら音楽の基礎知識を覚えるだけでなく、身体を動かすことで細かな身体の使い方を覚え、脳に刺激を与えることができます。お子さまによってどんな刺激が必要になるかを見極めながら、プログラムを組んでいきます。
詳しいプログラム内容はお子さまによって変わりますのでご興味のある方はお問い合わせください。
中学生以上に必要なことは、自分を知り、自分を表現するということです。この頃の発達段階としては、少しずつ大人になるための自立に向かう時間です。
学校の勉強が忙しくなり、自分という人間をゆっくり考える時間のないこの時期ですが、そんな時こそ 自分を見つめ 、精神的な成長をすることで、明確な目標ができ、努力をすることが苦痛ではなくなります。
もちろん深みのある演奏にも繋がるので一石二鳥です。
Scioltamenteではのびのびとした子供たちの教育や発達を目的としておりますが、この「Identityを見つけようプラン」と下記に記載しております「健康相談」に関しましては、特に子供たちだけに限定してはおりません。
Scioltamente(のびのびと)という意味には子供たちがのびのびと過ごせるようにという意味だけでなく、 子供たちが大人になった時にのびのびと過ごせる環境 を作ることや、 周りの大人自身がのびのびと過ごせる環境 になることなども含めた思いを込めています。
現代は大人も含め、直接的な人とのかかわりが薄くなっている時代ではありますが、自分自身に起きている問題や悩みを解決するためには、自分一人の考えだけでなく、様々な人の意見や視点を取り入れることで、 本来の自分らしさを見つけるきっかけ になるのではないかと考えています。
様々な世代の人と交流しながら、自分の気持ちを見つけつつ、 臆せず表現できるように なれば、将来的にも役立つことでしょう。
子どもたちに限らずですが、朝が苦手な方が最近増えています。この朝が苦手という状態が日頃の生活にどのように影響しているかご存知でしょうか?
朝が苦手ということは、朝に分泌されるべきホルモンが十分に分泌されていないということです。一日を活動的に生き生きと過ごし、 集中力や思考力などをより生かす ためには、この朝のホルモン(コルチゾール、アドレナリン、ドーパミンなど)はとても重要です。
ピアノを弾く上では前述した通り、様々な脳の活動や身体を駆使しなければなりません。その脳の活動や身体を円滑に使うためには、ホルモンだけでなく 様々な身体の状態を知る 必要があります。
この健康相談では一人一人の状態に合わせたアドバイスを、 一人一人の能力を生かせるようなサポート を行います。
普段の自宅での練習で、どんなピアノを使うのかも重要です。鍵盤の少ないキーボード、88鍵の電子ピアノ、ペダルの有無、アップライト、グランドピアノ、様々なピアノが存在しますが、どのピアノかによって、見込まれる効果も変わります。
特に鍵盤が少ないと子供は鍵盤の位置を覚えられず混乱します。情報の伝達がスムーズに行われるなくなってしまうので、せっかくのピアノの効果が薄れてしまいます。ピアノを習う時には何を求めるのかをはっきりさせた上で習うことをお勧めいたします。
音楽の可能性は驚くほど大きなものです。しかし、そのためには環境を整えることも大切なことですので、ピアノを習う前に是非、「何を求めるのか」「どんなピアノを使うべきか」をご相談ください。
一人一人に合わせてどんな環境が良いのかをご家族の方と一緒に考えて参りたいと思います。